2012 Abarth Cup 第1戦 走りの苦悩編
4/15日曜日のアバルトカップ、走りの苦悩編です。当ブログ的にはある意味本編でしょうかw
今回もいろんな意味で一筋縄ではいきませんでした。ミニ手強いわーw
4月末に向けて仕事が忙しく・・・、いや商売繁盛しすぎで生活に余裕が無く、慢性的に睡眠不足気味で迎えたアバルトカップ当日の朝でしたが、無理に朝一から行こうとするとほとんど徹夜になってしまって走りに集中できなくなると考え、まあ午前中に会場に着けばいいやね、くらいの構えで家を出ました。実際には9時からの出走開始に対して10時には着いてしまったんですがw、それでも5時間ぐらいは眠れたと思います。
会場である成田モーターランドまでは東名を含む約3時間の高速ドライブでしたが、東名を快適にかっ飛ばしている最中に異変に気がつきました。助手席側のフロントウィンドウに派手に水滴が付いてます。ん?、雨?・・・ではもちろんなく、間違いなく冷却水漏れです。漏れた箇所がラジエターかヘッドかで今後の状況が大きく変わってくる局面でしたが、水温は90℃で安定していたためそのまま(少しペースを落として)走り続けました。
会場についてボンネットフードを開けてみると、吹き出して乾いたクーラントでラジエター周辺が緑色に染まってました。
漏れが発生した箇所はラジエターアッパーホースのヘッド側クランプ部分でした。エンジンを止めてみるとそこから水滴が滲んでくるのが確認できましたので。
ラジエターキャップをノーマルの1.0kg/cm2から強化型の1.4kg/cm2のタイプに交換していたため、気密の弱いところから内圧に負けて吹き出してしまったんだろうというのがその場で出した診断結果でした。対策としてはホースのクランプを増し締めしキャップを1.0kg/cm2に戻して様子を見ることにしました。実際にはそれだけではないことが後で発覚するんですが、それについてはまた後日w
とりあえず走れそうだという判断になったので、走ることに意識を切り替えました←大丈夫か?w
今日の本番までの間にこれまでを振り返って反省してみました。
一番最初にこのコースを走った時のタイヤはダンロップR7で、その時の走りはリアがズリズリ滑り、タイム的には1分8秒〜10秒でした。そして2度目はタイヤをヨコハマA032に換え、フロントにスタビを追加し、さらにネガキャンを強くしてみました。リアタイヤの滑りは無くなりましたがタイム的には1分7秒〜8秒でそれほど向上しませんでした。
これが何を示しているかというと、脚周りの限界は向上しているのにスピードを上げられていない、ということですよねw
たぶん僕の頭の中で「ミニのコーナーリングスピードはここまで」というように限界が決まってしまっていて、それ以上スピードを上げてコーナーに進入できなくなっているのではないかと、そう考えたわけです。
こういう「ここまではOK」という感覚は普段のドライブで安全に運転するためにとっても大事だと思うんですが、モータースポーツでタイムアップをねらう時には心にブレーキをかけすぎてしまうので厄介なんですよね。
とりあえずどうしようもないので、とにかく進入速度を上げようと、まずはそれだけを心がけて走ってみました。
すると1発目のトライの最初の複合コーナーでリアを滑らすことができまして、そのままスライドで向きを変える走りをキープして走って1分7秒台を出すことができました。今までの自己ベストをいきなり出せてしまったわけです。ということは目指す方向は間違っていないということかと思い、この路線で次は高速コーナーの入り口でリアを滑らしてアクセルで引っ張り、連続するコーナーをできるだけ大きな一つのコーナーとして回ることを心がけてみました。
そんな感じで上手く走れたのが3本目で、これが本日のベストタイムとなりました。1分6秒62で、公式タイムで前回比1秒98のアップです。
今後どうするべきか考えたんですが、プリンミニさんの撮影した走行写真の中にヒントを見つけました。
上の写真は今回からミニで参戦を始めたFKR店長さんのコーナーリングです。ヘッドのみのライトチューンにSタイヤの組み合わせで、たぶんパワー的にも脚の柔らかさ的にもみくたミニと同じ程度、いや、ストレートのスピードはむしろ僕のミニの方が高いにも関わらず、ベストはなんと1分5秒台で僕より1秒速いんですよ。つまりコーナーリングスピードはずーっと高いんですよねw
その物的証拠として、先述のみくたミニのコーナーリング写真と比べてフロント外輪のタイヤの変形が全然違ってます。
これなんかもっとスゴイです。タイヤがホイールから外れかけてますw
動画はこちらになりますが、タイトコーナーで向きを変えるのが圧倒的に早いんですよね。
タイヤと路面の間に発生するグリップ力の最大値は、
F(グリップ力)=μ(摩擦係数)×S(接地荷重)
の式で決まります。コーナーを早く回るためにはグリップ力をアップする必要がありますが、タイヤをSタイヤに換えることはこの式の中の摩擦係数を高くすることになります。タイヤを換える以外にドライバーにできることは何かというと・・・、コーナーリング直前にブレーキングで前輪に荷重を集めて接地荷重を高めること、なんですよね。
ブレーキングでフロントの接地荷重を高めると逆にリアの接地荷重が抜けるのでリアが流れやすくなり、それらの相乗効果で結果的に更に速く向きを変えることができます。タイトコーナーでのコーナーリングとしてはどんどん理想になるわけです。
・・・そしてその接地荷重の高め具合が僕とFKR店長さんとでは全然レベルが違う、とw それが写真から分かってしまったわけです。
プリンミニ号並に脚を固めると荷重移動はしやすくなりますが、でもね、柔らかいサスペンションのままで荷重を乗せきるのはなかなか根性いるんですよ。ある意味、車を信じないとできないというか・・・、ああっ、信じてないって事か?w
めいっぱい接地荷重をかけている人の例ですが・・・、これまたスゴイですよねw 外輪が前後ともほとんどフルバンプしているのではないでしょうか。これ見たらアルファのサス設計者が泣いて喜こぶに違いない。
そんなわけで、自分の至らなさというか今後の伸びしろというかを発見できた一日でしたが、果てしないですね。精進しなければ。
ここからはオマケですがw
走行会が終わってゼッケンを剥がしてみた所何か違和感が。
寄ってみますと、ん?
ガーン、テープ剥がしたら塗装が剥がれてしまいました。塗装弱ってきてるなあ(涙)
こちらは今回の参加賞であるピーナッツもなか。アバルトカップのシール入りですw
こんな感じで結構でかかったです。味はピーナッツ味ではなくあんこ味でした。長時間ドライブで帰宅した後で頂きましたが、疲れ切った身体に甘さが染み渡るというか、おいしかったですw
そして本日もう一つの戦利品。ポジ男さんのブログの10,000ヒット記念で頂いた多色タイプのボールペン、ジェットストリームです。ガンダム世代にはたまらないネーミングですねw 既に毎日使ってます、ありがとうございました。
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今回もいろんな意味で一筋縄ではいきませんでした。ミニ手強いわーw
4月末に向けて仕事が忙しく・・・、いや商売繁盛しすぎで生活に余裕が無く、慢性的に睡眠不足気味で迎えたアバルトカップ当日の朝でしたが、無理に朝一から行こうとするとほとんど徹夜になってしまって走りに集中できなくなると考え、まあ午前中に会場に着けばいいやね、くらいの構えで家を出ました。実際には9時からの出走開始に対して10時には着いてしまったんですがw、それでも5時間ぐらいは眠れたと思います。
会場である成田モーターランドまでは東名を含む約3時間の高速ドライブでしたが、東名を快適にかっ飛ばしている最中に異変に気がつきました。助手席側のフロントウィンドウに派手に水滴が付いてます。ん?、雨?・・・ではもちろんなく、間違いなく冷却水漏れです。漏れた箇所がラジエターかヘッドかで今後の状況が大きく変わってくる局面でしたが、水温は90℃で安定していたためそのまま(少しペースを落として)走り続けました。
会場についてボンネットフードを開けてみると、吹き出して乾いたクーラントでラジエター周辺が緑色に染まってました。
漏れが発生した箇所はラジエターアッパーホースのヘッド側クランプ部分でした。エンジンを止めてみるとそこから水滴が滲んでくるのが確認できましたので。
ラジエターキャップをノーマルの1.0kg/cm2から強化型の1.4kg/cm2のタイプに交換していたため、気密の弱いところから内圧に負けて吹き出してしまったんだろうというのがその場で出した診断結果でした。対策としてはホースのクランプを増し締めしキャップを1.0kg/cm2に戻して様子を見ることにしました。実際にはそれだけではないことが後で発覚するんですが、それについてはまた後日w
とりあえず走れそうだという判断になったので、走ることに意識を切り替えました←大丈夫か?w
今日の本番までの間にこれまでを振り返って反省してみました。
一番最初にこのコースを走った時のタイヤはダンロップR7で、その時の走りはリアがズリズリ滑り、タイム的には1分8秒〜10秒でした。そして2度目はタイヤをヨコハマA032に換え、フロントにスタビを追加し、さらにネガキャンを強くしてみました。リアタイヤの滑りは無くなりましたがタイム的には1分7秒〜8秒でそれほど向上しませんでした。
これが何を示しているかというと、脚周りの限界は向上しているのにスピードを上げられていない、ということですよねw
たぶん僕の頭の中で「ミニのコーナーリングスピードはここまで」というように限界が決まってしまっていて、それ以上スピードを上げてコーナーに進入できなくなっているのではないかと、そう考えたわけです。
こういう「ここまではOK」という感覚は普段のドライブで安全に運転するためにとっても大事だと思うんですが、モータースポーツでタイムアップをねらう時には心にブレーキをかけすぎてしまうので厄介なんですよね。
とりあえずどうしようもないので、とにかく進入速度を上げようと、まずはそれだけを心がけて走ってみました。
すると1発目のトライの最初の複合コーナーでリアを滑らすことができまして、そのままスライドで向きを変える走りをキープして走って1分7秒台を出すことができました。今までの自己ベストをいきなり出せてしまったわけです。ということは目指す方向は間違っていないということかと思い、この路線で次は高速コーナーの入り口でリアを滑らしてアクセルで引っ張り、連続するコーナーをできるだけ大きな一つのコーナーとして回ることを心がけてみました。
そんな感じで上手く走れたのが3本目で、これが本日のベストタイムとなりました。1分6秒62で、公式タイムで前回比1秒98のアップです。
今後どうするべきか考えたんですが、プリンミニさんの撮影した走行写真の中にヒントを見つけました。
上の写真は今回からミニで参戦を始めたFKR店長さんのコーナーリングです。ヘッドのみのライトチューンにSタイヤの組み合わせで、たぶんパワー的にも脚の柔らかさ的にもみくたミニと同じ程度、いや、ストレートのスピードはむしろ僕のミニの方が高いにも関わらず、ベストはなんと1分5秒台で僕より1秒速いんですよ。つまりコーナーリングスピードはずーっと高いんですよねw
その物的証拠として、先述のみくたミニのコーナーリング写真と比べてフロント外輪のタイヤの変形が全然違ってます。
これなんかもっとスゴイです。タイヤがホイールから外れかけてますw
動画はこちらになりますが、タイトコーナーで向きを変えるのが圧倒的に早いんですよね。
タイヤと路面の間に発生するグリップ力の最大値は、
F(グリップ力)=μ(摩擦係数)×S(接地荷重)
の式で決まります。コーナーを早く回るためにはグリップ力をアップする必要がありますが、タイヤをSタイヤに換えることはこの式の中の摩擦係数を高くすることになります。タイヤを換える以外にドライバーにできることは何かというと・・・、コーナーリング直前にブレーキングで前輪に荷重を集めて接地荷重を高めること、なんですよね。
ブレーキングでフロントの接地荷重を高めると逆にリアの接地荷重が抜けるのでリアが流れやすくなり、それらの相乗効果で結果的に更に速く向きを変えることができます。タイトコーナーでのコーナーリングとしてはどんどん理想になるわけです。
・・・そしてその接地荷重の高め具合が僕とFKR店長さんとでは全然レベルが違う、とw それが写真から分かってしまったわけです。
プリンミニ号並に脚を固めると荷重移動はしやすくなりますが、でもね、柔らかいサスペンションのままで荷重を乗せきるのはなかなか根性いるんですよ。ある意味、車を信じないとできないというか・・・、ああっ、信じてないって事か?w
めいっぱい接地荷重をかけている人の例ですが・・・、これまたスゴイですよねw 外輪が前後ともほとんどフルバンプしているのではないでしょうか。これ見たらアルファのサス設計者が泣いて喜こぶに違いない。
そんなわけで、自分の至らなさというか今後の伸びしろというかを発見できた一日でしたが、果てしないですね。精進しなければ。
ここからはオマケですがw
走行会が終わってゼッケンを剥がしてみた所何か違和感が。
寄ってみますと、ん?
ガーン、テープ剥がしたら塗装が剥がれてしまいました。塗装弱ってきてるなあ(涙)
こちらは今回の参加賞であるピーナッツもなか。アバルトカップのシール入りですw
こんな感じで結構でかかったです。味はピーナッツ味ではなくあんこ味でした。長時間ドライブで帰宅した後で頂きましたが、疲れ切った身体に甘さが染み渡るというか、おいしかったですw
そして本日もう一つの戦利品。ポジ男さんのブログの10,000ヒット記念で頂いた多色タイプのボールペン、ジェットストリームです。ガンダム世代にはたまらないネーミングですねw 既に毎日使ってます、ありがとうございました。
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恐縮ですぅ・・・
お疲れ様ですぅ・・・m( ^ ^ )m
車は・・空気圧とかぁ甘目にしたりするのでしょうか!?
以前・・バイクでジムカーナをポリポリしましたがぁ・・・( _ _ )
甘めでタイムがアップしましたぁw
★バイクでも参加出来ますかぁ・・・!?
あっ・・(@@)!! 塗装がっ ・・・(T_T)
車は・・空気圧とかぁ甘目にしたりするのでしょうか!?
以前・・バイクでジムカーナをポリポリしましたがぁ・・・( _ _ )
甘めでタイムがアップしましたぁw
★バイクでも参加出来ますかぁ・・・!?
あっ・・(@@)!! 塗装がっ ・・・(T_T)
No title
FKRさんのMINIで6秒だった私です。
ロールの大きいくるまのコントロールがいかに
難しさを知りました。
ロール量によってクラス分けする必要があにますね!
ポジ男さん!
ジムカーナをポリポリって、
バリバリの最大級表現でしょうか?
ロールの大きいくるまのコントロールがいかに
難しさを知りました。
ロール量によってクラス分けする必要があにますね!
ポジ男さん!
ジムカーナをポリポリって、
バリバリの最大級表現でしょうか?
No title
ポジ男さん、どうもです。
最近の扁平率低めのタイヤだと空気圧低めにしてケースを変形させて接地面積かせぐのが有効だったりしますが、ミニの場合は扁平率が70と高いので、むしろ空気圧高めにしてケース変形を防ぐようです。その分、0Gでのネガキャンを強めにして接地を適正化してます。
バイクのタイヤも、丸いから空気圧低めで接地面積が増えるんですね、きっと。なるほどと思いました。
うちのミニ塗装が弱いんです。プライベーターのレストアラーのかたにレストアして頂いたんですが、塗った後の乾燥が野外での自然乾燥で、ベークしてないんです。既にあちこちブリスターができてきてます。全塗装したいなー、と埼玉の方角を見てみたりw
最近の扁平率低めのタイヤだと空気圧低めにしてケースを変形させて接地面積かせぐのが有効だったりしますが、ミニの場合は扁平率が70と高いので、むしろ空気圧高めにしてケース変形を防ぐようです。その分、0Gでのネガキャンを強めにして接地を適正化してます。
バイクのタイヤも、丸いから空気圧低めで接地面積が増えるんですね、きっと。なるほどと思いました。
うちのミニ塗装が弱いんです。プライベーターのレストアラーのかたにレストアして頂いたんですが、塗った後の乾燥が野外での自然乾燥で、ベークしてないんです。既にあちこちブリスターができてきてます。全塗装したいなー、と埼玉の方角を見てみたりw
No title
プリンミニさん、どうもです。
お疲れ様でした、そしてうちのミニの治療ありがとうございます。
プリンミニ号はダンパーの減衰を上げてロールしないようにしていてタイヤに荷重が乗り切るまでが早いですし、しかもプリンミニさんの運転方法だとブレーキでじっくり荷重をかけるよりもブレーキ蹴飛ばして車の向きを変えてますから、車の特性も運転のアプローチも全然違います。だから乗り換えてすぐにはタイム出なくても無理は無いと思います。
エナペタルオススメですよ〜w
お疲れ様でした、そしてうちのミニの治療ありがとうございます。
プリンミニ号はダンパーの減衰を上げてロールしないようにしていてタイヤに荷重が乗り切るまでが早いですし、しかもプリンミニさんの運転方法だとブレーキでじっくり荷重をかけるよりもブレーキ蹴飛ばして車の向きを変えてますから、車の特性も運転のアプローチも全然違います。だから乗り換えてすぐにはタイム出なくても無理は無いと思います。
エナペタルオススメですよ〜w
No title
どうも♪
タイムアップよかったですね!そしていろいろ楽しみも増えたようで。。w
激走を終えて再びメンテナンス、この繰り返しがたまらんですね~♪(←良いのか悪いのかw)
こちらはとうとう桜満開です!しかし日曜日は寒かった~ 未だにストーブ全開でした。
冷却水の続き、楽しみにしております(^o^)
タイムアップよかったですね!そしていろいろ楽しみも増えたようで。。w
激走を終えて再びメンテナンス、この繰り返しがたまらんですね~♪(←良いのか悪いのかw)
こちらはとうとう桜満開です!しかし日曜日は寒かった~ 未だにストーブ全開でした。
冷却水の続き、楽しみにしております(^o^)
No title
マグロさん、どうもです。
激走を終えて壊れた部分をメンテナンス・・・、趣味道です。修羅の道ですw
桜満開ですか!行きてー!けど、来週まで保ちますかねえ。
週末メールしますので状況教えてください。
激走を終えて壊れた部分をメンテナンス・・・、趣味道です。修羅の道ですw
桜満開ですか!行きてー!けど、来週まで保ちますかねえ。
週末メールしますので状況教えてください。