FC2ブログ

エキマニ交換

エキゾーストマニホールドを交換することにしました。

このミニを購入した時からLCBが付いてまして、エンジンをオーバーホールした際に昔のF1風に耐熱塗料で白く塗って頂いたんですが、やはり熱による酸化腐食には勝てず最近は錆が浮いてきてました。とは言え機能的には何の不満もない部品だったので今あえて交換する必要は無かったんですけれども、SVでエキマニをチタンで作るという企画が立ち上がっていて、モニター価格でどうですかと持ちかけられ・・・、乗ってしまいましたw

IMG_1509.jpg

完成した状態です。ドライブシャフトに近いところにサーモバンテージ巻いてます。

形状はもとのLCBをそのまま踏襲してます。というか4気筒3ポートの排気設計なんてどう考えて良いか分からず、現段階で不満のない形状をそのままコピーするしか選択肢はありませんでした。
フルオーダーメイドできるそうですので太さや集合の仕方など自由にレイアウト可能です。我こそはという猛者はぜひチャレンジしてみて下さい。個人的には3 in 1だと特性がどう変わるのかとても興味があります。

IMG_1577.jpg

加工時の熱によって入った虹色がキレイです。

チタンは加熱すると表面に透明な酸化被膜(TiO2)ができて、被膜の表面で反射する光と金属表面で反射する光とが干渉して発色します。皮膜が薄い時の紫色から被膜が厚い時の赤色まで虹色のグラデーションになるので見た目がとってもGoodです。走り込むとエキゾーストの熱で更に発色が変わってきますが、チタンマフラー付けていても色が変わっていない人は「走りが甘めーよ」と言われるのはこのためですw

さらに素晴らしいことに、鉄の場合には酸化(Fe203、いわゆる赤サビです)が金属表面に留まらずにどんどん奥まで進行してしまうのに対して、チタンの場合は酸化が表面に留まり、逆にこの被膜が金属内部を酸化腐食から守ってくれるという特性があります(不動態形成)。使えば使うほど美しく強くなるという素晴らしい材料です。

IMG_1507.jpg

チタンのもう一つの特長が比重です。こちらは鉄製のエキマニ一式ですが、重量は3.2kgありました。

IMG_1506.jpg

チタンで作ると1.5kg、鉄の場合の半分以下です。ちなみに鉄の比重が7.85g/cm3に対してチタンの比重は4.51g/cm3です。

DSCN4280.jpg

チタンのもう一つの特長として金属疲労を起こしにくいというメリットがありまして、熱サイクルがかかるエキマニには最適な材料と言えます。疲労による劣化を考慮しなくて良いため、更に薄く作れる=軽量化が可能となります。ただし曲げや溶接加工が難しいため加工には熟練した技術が必要になります。

上の写真はエキマニの集合部分ですが、見事に溶け合ってます。加工してくれた業者さんは大川さんの知人の職人さんだそうで、これまでもフェラーリの12気筒用のマニホールドなどを大手業者の委託で作っていたそうです。ま、ミニ用なんてのは初めてでしょうねえw

DSCN4281.jpg

新旧マニ比較です。1-4気筒分です。旧型マニはサビが浮いてますね。
旧型の形状をそのまま踏襲するようお願いしましたが、そこはさすが職人、集合部を微妙に浅い角度で滑らかにつないだり、写真だと分かりにくいですがExポートからの出口部分の曲がりも緩やかになってます。

チタンは鉄と比べると熱伝導が低いので、中を流れる排ガスの流速を高く保てるというメリットもあるかもです。

エキマニの役割として排気干渉を利用することで排気効率を上げるというのがあるんですが、どういうことか例えば上の写真で説明すると、1番気筒の排気ポートが開くとそこから高温高圧の排気ガスが高速で流れ出てきます。1番エキマニを通って高速で流れ出てきた排ガスが集合部を通過すると、4番側のエキマニが高速のガスに吸われて減圧になります。その減圧になったタイミングで4番気筒の排気ポートが開くと排ガスが吸い出されるために、排ガスを効率良く排出することができます。さらに、排ガスが効率よく排出されると吸気が効率よく吸入されるために充填率が増してトルクアップにつながる・・・、と良いことずくめなサイクルになるわけです。
この時に排ガスの温度が下がると流速が落ちるためにこの排気干渉の効率が落ちますが、エキマニをチタン化することで排ガスが保温されれば流速を高く維持できるので、効率を上げることができるかもしれません。

DSCN4282.jpg

2-3気筒分も曲がりが穏やかで、気遣いが感じられます。

DSCN4277.jpg

フランジ部分。ミニのExポートはなぜか四角形なんですが、その四角形断面を丸いパイプに滑らかにつなげるべく端部のパイプを微妙につぶしてつないでます。

DSCN4283.jpg

1-4と2-3の集合部分。平行にガスが入るよう浅い角度でつなぎ、その先も楕円から真円に滑らかに変化するよう加工してあります。

IMG_1571.jpg

ここから先の数枚はメカ・材料フェチの方のためにw

IMG_1580.jpg

技能の極地。

IMG_1569.jpg

機能美の極地。ライティングがまたヤラシーw

IMG_1581.jpg

車体に取り付けた状態。現物合わせで作ってくれますのでキレイに収まってます。

IMG_1585.jpg

エンジンルームへの立ち上がり部分もキレイに平行です。

IMG_1591.jpg

エンジンのExポートとの接合部分です。ドンピシャで収まってますね。エンジンの完成が待ち遠しいです。

今年の夏はエキマニからの輻射熱が激しくてキャブが頻繁にパーコレーション起こしてましたが、チタンは熱伝導が低いのでこれまでよりも快適になるかもです。本音を言うとできればサーモバンテージは巻きたくないです。チタン地をむき出しにして素材感を味わいたいですねw

良いことずくめのチタン製エキマニですが、最大の欠点はやっぱりお値段でしょう。モニター価格とはいえ相当でしたw 頑張って働かねばw


にほんブログ村 車ブログ MINI(ミニ)へ
にほんブログ村

日本ブログ村の車/Miniカテゴリーでランキング参加してますので、上のバナーをクリックお願いいたします。Mini関係のBlog満載ですのでリンクとしてもご利用下さい。

コメントの投稿

非公開コメント

美しい(TT)

今朝ほどは、ありがとうございました!

美しいですねぇ~

SV様に怖いですが・・・

伺ってみますぅ(^^♪

なんぼですか!?なんて聞けませんね・・・

おいくらっ・・みたいなぁ w

日本橋高島屋にベントレー横付け奥様の感じで

確認してみます!!

昔着ていた学ランの玉虫もこんな色合いでしたぁ

ワンオフかも!?

知れません・・・m(__)m

No title

ポジ男さん、どうもです。

ぜひエキマニ行ってください。そしてもっとクネクネしたのをオーダーしてみて下さいw
というか、3本を本気で等長でつなげようとするとそうなると思うんですよ。ぜひw

明日、出張の帰りに立ち寄って引き取る予定です。楽しみです。

学ラン玉虫系って裏地ですか?やんちゃしてました?w

No title

こうなったら、先っぽまでallチタンで作りましょうよ!
そうとう高いマニーでしょうねw

No title

ファンダンゴさん、どうもです。

先っぽ・・・、タイコ部分をチタンのワンオフで作ると高いでしょうねえw
いやいや煽らないで下さい。今回のはあくまで贅沢で、機能的にもエキマニだけでいいかな、と思ってます。

それよりもこのちょー錆びやすいシャシーを丸っとチタンで作れたら楽しいでしょうねえw
チタンまで行かなくても錆びにくい高張力鋼板とかで作れたらいいなあ、と妄想していますw

No title

凄いw綺麗ですね〜
ついつい3in1で作りたくなってしまいますね.

No title

Raotaさん、どうもです。

3in1でヨシムラ・サイクロン風に作ったらキレイでしょうねえw
プロフィール

みくた

Author:みくた
運動神経のなさを経験値でカバーしようと企むAround 40です。
これまでランエボでのサーキット走行にハマり、最近はClassic MINIに惚れ込んでます。Mini1000、1300キャブクーパーとおんぼろミニを乗り継いで、Austin Mini Mk1 に辿り着きました。レストア、トラブル対策とのんびりドライブを楽しんでます。
よろしくお願いします。

にほんブログ村 車ブログ MINI(ミニ)へ
にほんブログ村

日本ブログ村のMiniカテゴリーでランキング参加してますので、上のバナーをクリックお願いいたします。
Mini関係のBlogが満載ですのでリンクとしてもご利用下さい。

にほんブログ村 車ブログ 旧車・絶版車へ
にほんブログ村

こちらは旧車カテゴリーです。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新コメント
最新トラックバック
FC2カウンター
ブログ村 新着記事
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR