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TBCC第13戦 赤ミニのコーナーリング姿勢観察と思うところ

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TBCC第13戦の写真をDAIさんから頂いたのでご紹介です。

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インフィールドの左の高速コーナー、通称便所コーナーですw

ハイドラスティック・サスペンションからラバコンに切り替えての初走行でしたので、走行姿勢がどうなっていたのか気になっておりました。写真を頂けて嬉しかったです。

ラバコンの素の状態を知りたかったのでスタビは前後とも最弱で臨んでおります。

この段階でブレーキングを終えてステアリングを左に切り終え、ロールが始まっています。

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ロールを増しながらクリップを目指してます。

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ちょっとクリップを外しております(汗)。

横G最大で旋回しながらコース内側のグラベルギリギリの最短距離を抜けられるとベストです。しかし、リアがスライドした時に備えて修正のための余裕が欲しいのと、ロールが大きいのでその分行き先が読めないという二つの理由からなかなか攻め切れないです。追いかけっこしていて脳内安全装置が切れると出来たりするんですけどねw

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こちらは別の周回ですが、クリップ近辺から出口にかけての状態です。

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クリップ手前からアクセルオンしているのですが、ロールが更に増す勢いですね。

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アクセルオンでフロントはアンダーステアで、ロールによってリアは3輪走行になってちょうど前後のグリップバランスが取れた状態で曲がっていく感じですね。

ハイドロの時も基本的に同じ走行スタイルでしたが・・・というかまだスタイルやラインを検討できるほど乗りこなせてないのですが(汗)、ラバコンは各輪にかかる荷重がドッシリ安定していて不安感が無かったです。見た目はかなりロールしているんですが、別にこれでも十分いいんじゃん?と開き直りつつ素のラバコンの経験を積むのもアリですねw

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こちらは決勝にてP師と追いかけっこをしている時の絵です。

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脳内安全装置がカットされてアクセルを普段より踏んでいる結果・・・更にロールが増しておりますw それよりクリップに付かんとイカンがね!w

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P師のプリンミニ号と赤ミニとを比べてみると、プリンミニ号の方がざっと4倍くらいロール剛性が高そうですね。

ロール剛性が高い理由としては、低車高、ワイドトレッド、固まったラバコン、ガチガチの前後スタビ等々あるのが分かっていますので近しい状態にすることは簡単にできます。が、そうすればP師と同じタイムで走れるというわけではないんですよねw 固めた足には固めた足なりの難しさがあり、その特性を理解した上で正しく操作しなければならないからです。

サスペンションセッティングやコーナーリングというのはエンジン以上に論理的な世界なのですが、専門的な上に数値化して検証することが難しいので感覚的に語られることが多いです。車の雑誌でも「動く足を目指せ!」とかよくありますが、じゃあ「動く足」って実際のところどんなモノなのかまで踏み込んだ記事って残念ながら滅多に無いんですよね。

個人的にバイブルにしているのが「自動車操縦安定性口座入門」とAutoExeさんの「貴島ゼミナール」です。前者はサスペンションの基礎理論を分かりやすく説明してくれますし、後者は理論をベースにどういった味付けが必要なのかを開発の実体験を元に紹介してくれる素晴らしい記事で、僕自身も何度も読み返し、ともすると感覚的になりそうな自分を戒めておりますw

脱線ついでに書いてしまいますがw

最近僕の周りでもSBoMやTBCCでサーキット走行やレースに参加する人が増えてます。そして実際に走ってみるとまず感じるのが「ロールが大きい」なんですよね。そして「スタビを入れよう」と考える人が多いです。走るからにはタイムアップしたいと思うのは当たり前でその気持ちは分かるのですが、スタビを入れてロールを抑制することが本当にタイムアップへの近道なんでしょうか?

そもそも何故ロールを減らしたいのでしょうか?

1)ロールするとグラッと傾くので怖い。

・・・滝に打たれて心を鍛えて下さいw
シートをバケットタイプに換えるとロールした時の恐怖感が薄れますし、ロールしながら外輪に荷重が乗る感覚を腰で感じられるようになるのでオススメです。

2)ロールするとコーナーリングが遅い。

Noです。
上で紹介した記事にもあるのですが、タイヤのグリップ力はタイヤと路面との間の摩擦係数と接地荷重とで決まります。そして左右輪の合計のグリップ力も車体重心に働く遠心力によって生じるロールモーメントによって決まります。つまりロールしようがしまいがグリップ力は変わらないのですよ・・・厳密にはちょっとだけ変わりますがw

3)ステアリング操作に対して車の反応が遅れる。

Yesです。
ステアリングを切るとフロントタイヤが移動して車の進行方向に対して角度が付き、そこで生じる横方向の摩擦が原動力になって車を曲げる力(コーナーリングフォース:CF)が生じます。ステアリングを切ってフロントタイヤに角度が付いた直後からCFは発生するのですが、発生したCFはまず車体をロールさせるために使われ、ロールが平衡に達してから車体を曲げるのに使われ始めます。つまりロールが小さい車はステアリングを切ったらすぐに曲がり始めるのに対し、ロールが大きい車はステアリングを切ってしばらく経ってから曲がり始めるわけです。

速いコーナーリングというのは詰まるところコーナーの入り口から出口までの区間で如何に多くのCFを発生させるかに依るわけですが、そのためにはコーナーの入り口部分で最大のCFを発生させてコーナー出口までその状態を持続させる必要があります。そのためにはコーナー入り口でステアリングを切っていてはダメで、コーナーのかなり手前からステアリングを切り始めてコーナー入り口ではロールを完了させていなければなりません。

ロールの大きい車だとステアリング操作に対する車の挙動が大きくて分かりやすいのでこういう練習がやりやすく、タイヤに荷重を乗せる習慣がつき易いんですよね。しかしそういうセンスを身につけないままスタビを入れてロールを減らしてしまうと、ステアリングに対する応答が良くなるのでパッと見は速くなったような気になるのですが、素早い挙動変化の中でタイヤに荷重を乗せきれなくて最大CFを出し切れない・・・というケースを実はよく見かけてます。

そもそもミニという車自体が普通の車よりもステアリング応答がクイックですので、一気にパキッとステアリングを切る癖が染みついてしまった人が多い気がします。せっかくステアリング特性が優れている車に乗ってるんですから、その特性に甘えず丁寧に操作して更に上を目指した方がお得ですし安全ですし、何より楽しいですよw

4)コーナー出口でアンダーが大きく加速に移るタイミングが遅れる

・・・TBCC決勝の2周目、P師を追って1コーナーに入った僕が出口で散りそうになったのはこれが原因ですw リアのロール剛性を少し増すことで車体トータルのロールを減らしつつフロントのグリップ配分を増やすことが出来ます。コーナー進入では若干テールハッピーになりますが、そこは腕でカバーするとすればアリですね。


・・・てな感じで、どこをどうすればどうなるか、仕様を変えるとしたらどんな運転をすればいいか、は既に理論として体系化されています。せっかく理論があるなら使わなきゃ損じゃね?と思うわけですよ。おまけに運動神経じゃとても勝ち目は無いけど理論でカバーできるならば使わなきゃ損じゃね?とも思うわけですよw

理論と実践、一番お金のかからない対策ですし、チューニングするにしても最も無駄なく近道を行ける筋道かと思います。
志を同じくする皆さん、どうぞご検討下さいw


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生きてて良かった!

長くブログが更新していなかったので、貴殿の体調をTBCC仲間は心配していました!元気みたいなので安堵。9月のTBCC10月の熱海ヒストリカGPで互いに元気に楽しみましょう。

 

写真、有効活用してもらって嬉しい限りです。
ありがとうございます!
 
東海地方まで梅雨明けしたようですが、いよいよ夏本番ですね。
引き続き体調管理に気をつけなくてはなりませんね。
秋が待ち遠しいです・・・。
 

No title

タフマンFさん、どうもです。

各方面にご心配をおかけしていたようで申し訳ないです。
P師とか「電話するのが怖かった」とか言ってましたし(汗)

商売繁盛すぎてあまり元気ではないのですがw、次のレースを心の支えに頑張ります!w

No title

DAIさん、どうもです。写真ありがとうございました!

こちらは梅雨明けしていきなり暑いですよ〜。

皆さんの走行の様子を比べるのも楽しいですね。
個人的には紫の悪魔さんが興味深いです。ワイドトレッドなのに割とロールさせている=柔らかめの足なので、趣味嗜好が近いんだろうな、とw

人によって千差万別で楽しいですw

うーん…

ずいぶんご無沙汰している感じですが、まだひと月程ですね(^_^;)
体調は大丈夫でしょうか?

足まわりは難しいですね
乗り方やクルマによって色々でしょうし、好みも加味すると無限というか正解がないというか…

ボクのはやっぱりロール大きいですよね
もう少し抑えた仕様を試してみたいところなんですが、小心者なので勇気がないんですよねw
ガチガチに固めた足まわりで、上手くトラクションをかけられるかが不安だし、かけたとしてもコーナー中にかけ続けられるのか( ̄◇ ̄;)
むしろ、少し柔らかい足まわりでトラクションを持続させた方が速く走れそうな気もします
ボクも悩み中なんですが、次回走るまでに、一度固い足まわりを試すことになりそうです(P師から強制的に指令がw)

No title

紫の悪魔さん、どうもです。ホント、随分お久しぶりな気がしますねw

まさにそう思います!ロールさせた方が荷重維持し易いですよねw

サスペンションを固めるとタイヤとかシャシーの変位に依存する割合が増えて、それってダンパーで減衰制御できない部分なのでアンコントローラブルな感覚があります。限界は高いかもしれませんがスィートスポットが極端に狭い気がするんですよね
・・・P師も予選の一発は速いけど決勝は苦手じゃないですかw 案外その辺りに理由があるんじゃないかとw

Nick Swiftさんのようにパワーと速度域を上げた上でその領域を使いこなすのを目指すならば、せめてシャシーを固めないと・・・どこに吹っ飛ぶか分からない車になりますよきっとw

シャシーを固めた上で高いスピード領域で荷重を乗せてガチガチの足を動かす・・・これこそ「動く足」なんですが、そこまで理解して使いこなせる人ってそんなにいないですよねw
プロフィール

みくた

Author:みくた
運動神経のなさを経験値でカバーしようと企むAround 40です。
これまでランエボでのサーキット走行にハマり、最近はClassic MINIに惚れ込んでます。Mini1000、1300キャブクーパーとおんぼろミニを乗り継いで、Austin Mini Mk1 に辿り着きました。レストア、トラブル対策とのんびりドライブを楽しんでます。
よろしくお願いします。

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